2024.09.06

雑誌の一生 読まれた後、生まれ変わる工程を簡単解説。

新聞同様に読み終わった後、古紙回収に出された雑誌はいったいどのような工程を経て、新たな製品に生まれ変わるのでしょうか?

今回は、雑誌のリサイクル工程に焦点を当て、その詳細をご紹介します。

 

古紙回収と選別

まず、私たちが古紙回収に出した雑誌は、他の古紙と一緒に回収されます。回収された古紙は、リサイクル工場に運ばれ、種類や品質によって選別されます。雑誌は、主に雑誌や書籍に再生されるため、他の種類の紙とは別に選別されます。

 

破砕と異物除去

選別された雑誌は、大きな機械で細かく破砕されます。この破砕された紙片の中には、ホッチキスやビニールなどの異物が混入していることがあります。これらの異物は、磁石や空気選別機などを使って丁寧に除去されます。

 

濃度調整と脱墨

破砕された紙片は、水に浸してパルプ状にします。このパルプには、印刷インクが付着しているため、脱墨処理を行います。脱墨処理には、薬品や物理的な方法が用いられます。

 

漂白と精製

脱墨されたパルプは、漂白処理によって白くします。その後、不純物を取り除き、パルプの品質を向上させる精製処理が行われます。

 

抄紙と乾燥

精製されたパルプは、抄紙機と呼ばれる機械でシート状に抄かれ、乾燥されます。この際、雑誌の紙質に合わせた抄紙条件が設定されます。

 

製品化

乾燥された紙は、カレンダー加工などを行い、最終的に新しい雑誌や書籍の紙として製品化されます。

 

雑誌のリサイクルのメリット

雑誌のリサイクルには様々なメリットがあります。

資源の有効活用: 雑誌のリサイクルは、新たな木を伐採する必要を減らし、森林資源の保護に繋がります。
ごみ量の削減: リサイクルによって、ごみ処理場の負担を軽減し、最終処分場の寿命を延ばすことができます。
エネルギーの節約: 新しい紙を製造するよりも、古紙をリサイクルする方がエネルギー消費量が少なくて済みます。
環境負荷の低減: リサイクルは、製紙過程で発生する水質汚染や大気汚染を抑制する効果も期待できます。

 

まとめ

雑誌のリサイクルは、私たちの身近な取り組みでありながら、回収された後の流れを知る機会はなかなかないのではないでしょうか。

今回解説したように、雑誌は様々な工程を経てリサイクルされています。適切にリサイクルできるよう、地域の資源回収やお近くのリサイクルステーションを利用しましょう。

 

名古屋市西区に本社を置くナガイホールディングス株式会社では、愛知県内約50か所にリサイクルステーションを設置することで、持続可能な社会の実現の一助となれるよう日々取り組んでいます。

 

ぜひお近くのステーションをご利用ください。

 

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