2024.08.30

新聞紙の一生。読まれた後、再び生まれ変わるまでを簡単解説

新聞には、世界中の出来事や地域のニュースが詰まっています。
では、読み終わって古紙回収に出された新聞紙はその後、どのようにして再び私たちの生活に戻ってくるのでしょうか?
今回は、新聞紙が捨てられてから、新しい新聞紙として生まれ変わるまでの流れを、特に新聞の種類による違いに注目しながら解説していきます。

 

 

分別と回収

まず、私たちが読み終わった新聞は、他のゴミと分別され、古紙回収の日に回収されます。 もしくはお近くのリサイクルステーションに持ち込むのも良いでしょう。
回収された新聞は、古紙回収業者によって集められ、大きなプレス機で圧縮されます。 この圧縮された新聞は、まるで大きなキューブのような状態で、製紙工場へと運ばれていきます。

 

 

製紙工場での再生:新聞の種類による違い

製紙工場に到着した新聞は、まず大きなパルパーと呼ばれる機械に入れられます。 パルパーの中では、新聞が水に浸され、インクや紙の繊維がほぐされていきます。 この過程で、インクの成分や異物が取り除かれ、パルプと呼ばれる繊維状の物質になります。
ここで、新聞の種類による違いが出てきます。

 

カラー新聞: カラー印刷に使われるインクは、白黒新聞に使われるインクよりも種類が多く、成分も複雑です。そのため、カラー新聞のインクを完全に除去するためには、より高度な処理が必要になります。

 

白黒新聞: 白黒新聞のインクは、カラー新聞に比べて種類が少なく、成分も比較的単純です。そのため、インクの除去が比較的容易に行えます。
次に、このパルプは漂白や薬品処理などの工程を経て、再び紙の原料となる状態にまで精製されます。 この精製されたパルプは、新しい新聞の原料としてだけでなく、他の紙製品の原料としても利用されます。

 

 

新しい新聞へ

精製されたパルプは、再び紙のシートに形成され、乾燥させられます。 この紙のシートに、印刷の準備が整えられ、最新のニュースや情報が印刷されます。 こうして、私たちが手に取る新聞が完成します。

 

 

新聞のリサイクルのメリット

新聞のリサイクルには、多くのメリットがあります。

資源の有効活用: 新聞の原料となる木材の伐採量を減らすことができます。
ごみの減量: 埋め立て処分されるごみの量を減らすことができます。
エネルギーの節約: 新しい新聞を作るために必要なエネルギーを削減することができます。
環境負荷の軽減: リサイクル過程で発生する二酸化炭素の排出量を減らすことができます。

 

 

まとめ

新聞のリサイクルは、新聞の種類によって異なる工程を経て行われます。しかし、どの種類の新聞も、リサイクルによって再び私たちの生活に役立つ資源として生まれ変わります。

 

名古屋市西区に本社を置くナガイホールディングス株式会社では、愛知県内約50か所にリサイクルステーションを設置することで、持続可能な社会の実現の一助となれるよう日々取り組んでいます。
ぜひお近くのステーションをご利用ください。

 

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