2024.08.23

段ボールの一生。役目を終えてから、再び生まれ変わるまでを簡単解説

皆さんの手元に届いた段ボール箱。物を入れて運ぶという役目を終えた段ボールは、どのようにして再び私たちの生活に戻ってくるのでしょうか?今回は、段ボールが捨てられてから、新しい段ボールとして生まれ変わるまでの流れを解説していきます。

 

 

分別と回収

まず、私たちが捨てた段ボールは、他のゴミと分別され、古紙回収の日に回収されます。

もしくはお近くのリサイクルステーション(リンク張る)などに持ち込むのも良いでしょう。

回収された段ボールは、古紙回収業者によって集められ、大きなプレス機で圧縮されます。

この圧縮された段ボールは、まるで大きなキューブのような状態で、製紙工場へと運ばれていきます。

 

 

製紙工場での再生

製紙工場に到着した段ボールは、まず大きなパルパーと呼ばれる機械に入れられます。

パルパーの中では、段ボールが水に浸され、繊維がほぐされていきます。

この過程で、インクや異物が取り除かれ、パルプと呼ばれる繊維状の物質になります。

次に、このパルプは漂白や薬品処理などの工程を経て、再び紙の原料となる状態にまで精製されます。

この精製されたパルプは、新しい段ボールの原料としてだけでなく、他の紙製品の原料としても利用されます。

 

 

新しい段ボールへ

精製されたパルプは、再び紙のシートに形成され、乾燥させられます。

この紙のシートに、波形の模様をつけた紙を重ねて貼り合わせることで、段ボールの基材が作られます。

この基材に、必要な強度や厚さ、印刷などを施すことで、私たちが普段目にする段ボールが完成します。

 

 

段ボールのリサイクルのメリット

段ボールのリサイクルには、多くのメリットがあります。

資源の有効活用: 段ボールの原料となる木材の伐採量を減らすことができます。
ごみの減量: 埋め立て処分されるごみの量を減らすことができます。
エネルギーの節約: 新しい段ボールを作るために必要なエネルギーを削減することができます。
環境負荷の軽減: リサイクル過程で発生する二酸化炭素の排出量を減らすことができます。

 

まとめ

段ボールのリサイクルは、私たちの生活の中で当たり前のように行われていますが、その過程には多くの工程と関わる人々がいます。

私たち一人ひとりが、分別を徹底し、リサイクルに協力することで持続可能な社会の実現へと近づいていきます。

段ボールは、私たちの生活を便利にするためのなくてはならない存在です。しかし、その一方で、地球環境への負荷も懸念されています。リサイクルを通して、段ボールが再び生まれ変わり、私たちの生活を支え続けます。

 

名古屋市西区に本社を置くナガイホールディングス株式会社では、愛知県内約50か所にリサイクルステーションを設置することで、持続可能な社会の実現の一助となれるよう日々取り組んでいます。

ぜひお近くのステーションをご利用ください。

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