近年、マイクロプラスチック汚染が深刻化しており、世界中で対策が進められています。
マイクロプラスチックの問題が広く社会的に注目されるようになったのは、2000年代後半から2010年にかけてと言われています。
現在、マイクロプラスチックは海洋生物へだけではなく人体にも悪影響を及ぼすことが懸念されています。
今回は、マイクロプラスチック汚染の現状と深刻な問題点、そして対策について解説します。
マイクロプラスチックとは?
マイクロプラスチックは、5mm以下の微細なプラスチックのことを指します。マイクロプラスチックは、大きく分けて2種類あります。
一次マイクロプラスチック:
製造過程で意図的に作られたプラスチック粒子
例)プラスチック製品の製造過程で発生する樹脂ペレット
衣類の合成繊維から出たマイクロファイバー
これらは極めて小さいサイズのため、排水処理施設でも完全に除去されず、河川や海に流れ出します。
二次マイクロプラスチック:
大きなプラスチック製品だったものが経年劣化や破砕によって砕けてマイクロプラスチックになったもの
例)波や河川の流れによってプレスチック製品が砕け散る
紫外線によってプラスチックが徐々に分解されて小さくなる
マイクロプラスチックは、軽量で風に飛ばされやすく、雨水や下水を通じて海へ流出します。
マイクロプラスチック汚染の問題点
マイクロプラスチック汚染は、以下の問題を引き起こします。
海洋生物への影響:
マイクロプラスチックは、海洋生物が餌と間違えて食べてしまい、腸閉塞や死に至るケースがあります。また、マイクロプラスチックに付着した有害物質が海洋生物体内へ蓄積される可能性も懸念されています。
人体への影響:
マイクロプラスチックは、食物連鎖を通じて人体へ取り込まれる可能性があります。人体への影響は完全には解明されていませんが、発がん性や生殖毒性がある可能性が指摘されています。
環境汚染:
マイクロプラスチックは、長い時間をかけて分解されず、環境中に長期間留まります。マイクロプラスチックは、海洋生態系全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
私たちができること
マイクロプラスチック汚染対策には、私たち一人ひとりの意識改革と行動が必要です。
プラスチック製品の使用を控える:
マイバッグやマイボトルを持ち歩き、プラスチック製品の使用を控えるようにしましょう。
プラスチックゴミを適切に処理する:
プラスチックゴミは、分別してリサイクルに出しましょう。
マイクロプラスチック問題について理解を深める:
マイクロプラスチック問題について理解を深め、周りの人に伝えるようにしましょう。
まとめ
マイクロプラスチックによる汚染は、世界全体で取り組まなければならない問題です。
ごみの分別やリサイクルを徹底し、未来の海を守るために、今できることから始めましょう。
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