2023.07.20

プラスチック問題とその影響について vol.3

温室効果ガス

プラスチックは焼却により処理された後も、二酸化炭素(CO2)の排出により地球温暖化の問題を引き起こしていることが報告されています。

地球は主に太陽から届く熱により温められていますが、これを地球の周囲が包む大気がコントロールすることによって気温がある程度一定に保たれています。この気温調整を主に担っているのが大気中に含まれる水蒸気やCO2・メタン・フロンなどの「温室効果ガス」です。これらによって地球の平均気温は約14℃という生物にとって暮らしやすい環境が作られています。この温室効果ガスがなければ、地球の平均気温は約マイナス19℃にまで下がってしまうと推測されており、大気は地球の衣服のような役割をしているのです。

しかし、温室効果ガスが増えるとコートを着ると暖かいのと同じように、地球の気温が上がります。産業革命以降化石燃料の消費量が急激に増加し、近年の産業活動の活性化によって世界中から排出されている水蒸気を除く温室効果ガスのうち、その約9割がCO2です。

石油を原料とするプラスチックは、焼却処分することでCO2を待機中へ大量へ排出しており、プラスチックによる影響は地球温暖化の問題にも及んでいるのです。

【世界のプラスチック消費量の推移】

出典:OECD「Global Plastics Outlook Database」に基づき作成

 

 

気温上昇

平成27年に採択されたパリ協定では、異常気象などの気候変動による悪影響を最小限に抑えるために、長期目標として産業革命前からの気温上昇を2度以内とし、さらに1.5℃以内に抑える努力をすべきとされました。しかしその後、2℃までの気温上昇を許容した場合には、1.5℃上昇の場合と比較して150万~250万㎢(日本の国土の4~7倍)の永久凍土が融解、サンゴ礁が70~90%減少するものが99%以上となるなど、生態系への影響を始め、洪水・干ばつなどの異常気象や、それに伴う食料不足など、私たちに甚大な被害をもたらす可能性があり、1.5℃以内を目指すべきという声が高まりました。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が令和4年に発表した報告書では、すでに世界の平均気温は約1℃上昇しており、この気候への影響は人間の活動によるものであることを疑う余地は無いとされています。気温上昇を1.5℃に抑えるには、2050年頃にはCO2の排出量を実質ゼロにする必要があるとされており、私たちの行動変化は次世代に先送りできるものではないのです。

【世界平均気温の変化】

出典:IPCC資料に基づき作成

 

vol.4では名古屋市の現状と課題として市民アンケート調査の結果を取り上げます。

 

引用元:名古屋市プラスチック削減方針~そのプラスチックは必要ですか?~

 

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