2024.10.11

使用済み天ぷら油はどうやって処理されているのか?

スーパーなどで回収された使用済み天ぷら油、皆さんはどのように処理されているかご存じですか?今回は、私たちが普段何気なく捨てている天ぷら油が、実は様々な形で再利用されているというお話です。

 

 

天ぷら油のゆくえ

スーパーなどで回収された使用済み天ぷら油は、そのまま捨てられるわけではありません。実は、この油には、まだまだ多くの可能性が秘められているのです。

 

1. 精製工程

まず、回収された天ぷら油は、専門の処理施設に運ばれます。そこで、油に混ざっている水分や残った食材のカスなどを丁寧に除去し、精製が行われます。この工程では、高温で加熱したり、遠心分離機にかけたりするなど、様々な方法を用いて不純物を徹底的に取り除きます。

 

2. 再生油への生まれ変わり

精製された油は、再生油として生まれ変わります。この再生油は、そのまま燃料として利用されることもあれば、さらに加工されて、様々な製品の原料となることもあります。

 

バイオディーゼル燃料: 再生油を原料としたバイオディーゼル燃料は、環境負荷の少ない燃料として注目されています。

 

ディーゼルエンジン車に利用することで、CO2排出量を削減することができます。

 

石鹸や化粧品: 再生油は、石鹸や化粧品の原料としても利用されます。

 

植物由来の油脂であるため、肌に優しく、自然派志向の製品に多く用いられています。

 

潤滑油: 再生油を精製して、機械の潤滑油としても利用されます。

 

プラスチック: 再生油を原料にして、プラスチック製品を製造することも可能です。

 

 

天ぷら油リサイクルのメリット

天ぷら油のリサイクル環境負荷の軽減: 廃棄物の量を減らし、ごみ処理場の負担を軽減することができます。また、化石燃料の使用量を減らすことで、CO2排出量を削減し、地球温暖化防止に貢献できます。

 

資源の有効活用: 廃棄物として捨てられていた油を、新たな資源として活用することで、資源の循環型社会の実現に繋がります。

 

地域経済の活性化: 天ぷら油のリサイクル事業は、地域の雇用創出にも貢献します。

 

 

まとめ

私たちが普段何気なく捨てている天ぷら油も、適切な処理を行うことで、様々な形で再利用できる貴重な資源です。

スーパーなどで回収ボックスを見かけたら、ぜひ積極的に参加し、リサイクルに協力しましょう。

 

 

名古屋市西区に本社を置くナガイホールディングス株式会社では、工場や飲食店の廃食油を無料回収し、バイオディーゼル発電燃料へと精製する事業を行っています。
現在、料金を払って廃油の回収を依頼している方や、回収方法・頻度についてお困りの方はぜひご相談ください。

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